整形外科
整形外科とは、体の運動器官を診る科です。つまり、骨、関節、筋肉、神経、靭帯、腱などで構成される上下肢や脊椎の慢性疾患、外傷を診断し治療する診療科です。
医師紹介
松尾 洋昭 医師
- 日本整形外科学会専門医
- 義肢装具適合判定医
2004年3月 長崎大学医学部卒業
桑野 洋輔 医師
- 日本整形外科学会専門医
2010年3月 香川大学医学部卒業
取り扱う主な疾患
- 骨折・脱臼・捻挫・打撲などの外傷疾患
- 頚・腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症等の脊椎疾患
- 変形性膝関節症・変形性股関節症等の関節外科疾患
- スポーツによる怪我や障害等のスポーツ外傷
- 骨粗しょう症
- その他整形疾患
肩関節専門外来
2024年5月より『肩関節専門外来』を開設いたしました。肩関節に特化した診療を行っておりますので、肩の痛みなどでお困りの方は是非一度、当院の『肩関節専門外来』へお越しください。
取り扱う主な疾患
肩腱板断裂
腱板とは上腕骨頭を取り囲むように覆っている腱で、肩甲下筋・棘上筋・棘下筋・小円筋のそれぞれ4本の筋肉の腱で構成されており、これが切れるのが腱板断裂です。
肩関節は肩甲骨関節窩というお皿に上腕骨頭がバランスを保って乗っているような状態で、腱板断裂が生じバランスが崩れることで症状が出現します。一般的に腱板断裂は約2/3は無症状であり、症状がなければ手術対象にはなりません。ただし、夜間痛や筋力低下、引っ掛かりや挙上困難などの症状があった場合、年齢や断裂の状態などを検討し、内服や外用、注射などでも症状の改善がない方には全身麻酔下に関節鏡を用いた鏡視下腱板修復術を行います。
手術は約1㎝程度の小さい切開を5~6か所ほど使用し、内視鏡で肩関節内を確認しアンカーという杭を使って断裂した腱を縫合修復します。
術後は肩外転装具を約4~6週間装着し、リハビリテーションにて可動域訓練などを行っていきます。腱の回復は時間を要し、通常の日常生活復帰の目安術後約2か月程度で、手術した肩を使用した重たいものを持つなどの重労働復帰は術後約半年の期間を要します。
肩関節周囲炎・拘縮
肩鍵盤断裂以外に痛みが生じる疾患として肩関節周囲炎・拘縮があります。これはいわゆる四十・五十肩と言われる疾患で、症状が強くなると著明な可動域制限や強い夜間痛等が生じます。鎮痛剤や外用、ストレッチなどで経過をみることが多いですが、夜間痛が強い方は、定期的に関節内注射をしばらく行うことで症状の改善を図ります。
症状の改善が乏しい方は、ブロック注射下に徒手的授動術や、希望される方には全身麻酔下に鏡視下授動術を行います。
肩腱板断裂や肩関節周囲炎・拘縮、また他にも肩の痛みが出現する原因があります。腱板断裂で生じた断裂は元に戻ることはありません。断裂のサイズは徐々に大きくなっていく可能性があります。肩の痛みが持続する場合は、早めの受診をお勧めします。
整形外科(肩関節専門外来)の主な検査
- レントゲン検査
- MRI検査